ホルモンの部位


タン(舌)

英語の「tongue(タン)」が語源。田川の焼肉店では「塩タン」で食べるのが一般的。疲労の蓄積を防ぐビタミンB1が豊富。

ハツ(心臓)

英語の「heart(ハート)」が訛ったのが語源。見た目はレバーに似ているが、クセがなく食べやすく、弾力のある食感が楽しめる。 皮膚や粘膜の健康維持に必要なビタミンB2が多く含まれる。

レバー(肝臓)

英語の「liver(レバー)」が語源。濃厚な味わいに病み付きになる人も多い。 貧血、美肌、疲労回復に効果のあるビタミン、鉄分など栄養の宝庫。

ハラミ(横隔膜)

肋骨側の厚い部分を「サガリ」とも言う。赤身に見えるが内臓肉で、ロースやカルビなどに比べて脂質が少なくローカロリー。

ミノ(牛第1胃)

切り開いた形が雨具の「蓑(みの)」に似ていることからこう呼ばれる。歯ごたえがあるので切り込みを入れ提供される。コリコリ、サクサクとしたその食感にファンが多い。

ハチノス(牛第2胃)

名前の通りその形が「蜂の巣」に似ていることからこう呼ばれ、イタリア料理などにも使われる。さっぱりとした味わいと弾力のある食感が好まれている。 美肌に効果があるコラーゲンが多く含まれる。

センマイ(牛第3胃)

内面のひだが幾重にも重なっていることから韓国語で「千葉(チョニョブ)」といわれ、これを日本語に訳すと「千枚」となる。見た目と違い食べやすく、脂質が少なくてヘルシー。

赤セン(牛第4胃)

「赤センマイ」、「ギアラ」とも呼ばれる。「ギアラ」には、米軍基地で働いていた人が報酬の代わりに貰っていたことから「ギャラ」が訛ってこう呼ばれているという説がある。脂肪が適度について甘く、また食感も歯応えがあり美味。

小腸

韓国語で「コプチャン」。田川の焼肉店では「ホルモン」としてメニューに載ることが多い。小腸を切り開かずに裏返してぶつ切りにしたものが「丸腸」。甘味のある脂がしっかりあり、とろける美味さとプルプルの食感が楽しめる。貧血予防、精神安定に効果のあるビタミンB12が豊富。

大腸

韓国語で「テッチャン」。 田川の焼肉店では、「シマチョウ」、「上ホルモン」としてメニューに載ることが多い。 小腸よりも脂が少なく、トロリとした食感とコリコリとした歯ごたえが人気。

直腸

切り開いた時の形が鉄砲に似ていることから「テッポウ」と呼ばれる。 プルプルっとしていて柔らかく、脂がのっており、噛めば噛むほど旨みがでる。

ケッカン(大動脈)

田川ではケッカンと呼ぶことが多いが、関西ではコリコリ、タケノコ、フエと呼ばれている。 呼び名にもなるように軟骨のようなコリコリとした食感が特徴。

コブクロ(子宮)

牛の子宮は入手困難なうえ硬いため、ほとんどの焼肉店では豚の子宮を提供している。 低カロリーで、味は淡泊でやさしい甘みがあり、クセはほとんどない。